失敗しないM&A会社の選び方

仲介会社とは、売り手の企業と買い手の企業をマッチングさせ、両者の求める条件をすり合わせることで、M&Aを成功に導く存在。
一番のポイントは、売り手と買い手の両方から報酬をもらい、契約を結んでいるということ。つまり、どちらかに偏った交渉が難しいということです。

そのため、自社の求める条件にできるだけ近づけてほしい場合は、仲介会社ではなく、アドバイザリー会社に依頼する方が良いと言われています。

しかし、仲介会社にもメリットはあります。それは短期間で売ってしまいたいというケース。アドバイザリー会社の場合は、じっくりと時間をかけて、求める条件に近づくよう交渉するため、時間がかかります。そのため、譲渡条件よりも期間の短さを重視するのであれば、仲介会社に話を聞くべきでしょう。

アドバイザリー会社の特徴は何と言っても、売り手と買い手の片方としか契約をしないという点。そのため、自分が望む条件の達成に向けて全力を尽くしてくれます。
会社を売却するにあたっては、譲渡金額においても雇用においても、譲れないレベルがあるはず。そういったケースであれば、アドバイザリー会社に依頼するべきといえます。

アドバイザリー会社が求める条件で交渉しやすい理由の一つに、複数社と同時に交渉できるから、という点もあります。仲介会社の場合は、ある種マッチングさせることが重要なため、同時に複数社に声をかけることができません。
一方、片方としか契約していないアドバイザリー会社であれば、同時に声をかけながら、一番条件のいい企業を見つけやすいのです。

しかし前述した通り、アドバイザリー会社の場合はじっくり交渉するため、売却までに時間がかかります。今すぐ売ってしまいたいといった場合は仲介会社に相談すると良いでしょう。