M&Aの支援サービスには「アドバイザリー会社」と「仲介会社」の2種類があります。
これらはM&Aに関連する業務を取り扱っているという意味では同じですが、選ぶべき企業は異なります。以下ではそれぞれの違いをまとめていますので、M&Aを依頼する際の参考としてご活用ください。
売り手企業または買い手企業のどちらか一方のみの支援を行うのが「アドバイザリー会社」です。
売り手側の支援であれば、譲渡価格やその他の条件について買い手と交渉を実施。売却価格の最大化や従業員の雇用維持に努めます。
一方で売り手と買い手の間に立って仲介を行うのが仲介会社です。具体的には、1つの仲介会社が売り手と買い手の両方と契約を結んで、双方の利益の落としどころを探ることになります。
高く売りたい「売り手」と 安く買いたい「買い手」の両社から報酬をもらって取引をすることになるため、利益相反の懸念も指摘されています。
しかし、売却スピードの面では仲介会社にもメリットがあるため、売却条件よりも売却スピードを優先する場合にはおすすめです。
会社を売却するにあたっては、「アドバイザリー会社」に相談するか「仲介会社」に相談するか、目的を良く考えながら検討することが大切です。
売却条件にはこだわらないので、素早く売ってしまいたいという場合は「仲介会社」に相談すると良いでしょう。
一方で、とにかく譲渡金額や、従業員の雇用といったあなたの求める条件を追求してほしい場合は「アドバイザリー会社」が安心。
またアドバイザリー会社を選ぶにあたっては、案件規模(営業利益規模)ごとに注力している会社が異なることは注意しましょう。
下記のページではアドバイザリー会社の区分と選び方をご紹介していますので参考になさってください。
このサイトではアドバイザリーサービスに注力している会社を調査。買い手候補が多い、海外企業との取引、セカンドオピニオンの3つのニーズにおいて、それぞれおすすめのアドバイザリー会社をご紹介します。
株式価値評価の専門機関を親会社に持つことから、より適正な金額での売却を可能にする同社。
年間株式評価実績1,000件以上の実績と、数千社以上の買い手企業のリストを活用しながら、売却成功を目指します。
G-FASは欧米、アジアを中心とした業務パートナーとのネットワークを活用し、今後飛躍的な増加が予想される外国企業の買収をサポートします。海外企業の買収時はスタッフが現地に赴くことで、五感を駆使した生の情報をクライアントに届けます。
中規模サイズの案件を中心にサポートを行うマクサス・コーポレートアドバイザリー。相談先の規模や専門性といった問題を抱える企業に寄り添うべく、中規模サイズのM&Aを専門領域とし、中立公平な目線をもったセカンドオピニオンにも対応しています。
※選定条件
Google検索「事業承継アドバイザリー」でヒットした50社のうち、下記の条件を満たす3社を選定。(2024年4月時点)
※仲介ではなくアドバイザリーサービスを専門に行っている
※公式HPにM&A取引事例の記載がある
※2024年第1四半期 M&A市場リーグテーブル(日本企業関連 中規模市場 公表案件)にランクインしている
かつ、選定した3社をそれぞれニーズ別に紹介しています。
・多くの買い手候補を視野に入れたい(公式HPに買い手リスト件数の記載があり、1000件以上と最も多い):プルータス・マネジメントアドバイザリー
参照元:https://www.plutuscon.jp/services/2568
・海外企業との取引も視野に入れたい(クロスボーダー案件にも対応していると公式HPに記載があり、海外企業とのM&A事例が掲載されている):G-FAS
参照元:https://gcafas.com/jp/%e5%ae%9f%e7%b8%be/
・セカンドオピニオンも視野に入れたい(セカンドオピニオンサービスも行っていると公式HPに明記されている):マクサス・コーポレートアドバイザリー
参照元:https://maxus.co.jp/succession#bs-01